ジャンクな豚ミンチのブログ。

自称買い物依存症患者による自作PCなど、ガジェット系を主体にしたブログ。

電子工作: 楽器用ケーブルを自作してみよう。

こんばんわ、もう完成品(既製品)のケーブルは買う気がない豚ミンチ(id:Pork_Mince)です。
今回は実用に耐える品質の楽器用ケーブルを、できるだけ安く入手する手段。
自作ケーブルを取り上げます。


目次

  1. はじめに
  2. 自作ケーブルを始める前に
    1. 基本はサウンドハウスで買う
    2. 用意するもの
    3. オーディオマニアには関わらない
  3. 切り売りケーブルを選ぶ
    1. CANARE(カナレ)
    2. MOGAMI(モガミ)
    3. BELDEN(ベルデン)
    4. CAJ(CUSTOM AUDIO JAPAN)
  4. プラグを選ぶ
    1. SWITCH CRAFT(スイッチクラフト)
    2. AMPHENOL(アンフェノール)
    3. G&H
    4. NEUTRIK(ノイトリック)
    5. REAN(リアン)
  5. ケーブルの繋ぎ方
    1. 1芯ケーブル
    2. 2芯ケーブル(標準): シングルコア
    3. 2芯ケーブル(特殊): ダブルコア
    4. 2芯ケーブル(特殊): セミバランス
  6. 自作ケーブルの作成手順
    1. はじめにやる事
    2. ケーブル本体の加工
    3. プラグとの接合
  7. おわりに

はじめに

今では、ぱそこんのマウスやキーボード、ヘッドホンやスピーカー、多種多様な家電のワイヤレス化が進行しています。
DTM趣味層で竿モノを使う人も、手軽さを重視して簡易なワイヤレス・システムを導入する例も散見されます。
しかし、ギターやベースは音質も安心感もワイヤードには及ばない、そんな意見も根強いのです。
実際、予算の都合でワイヤレスが厳しく、カナレ〜3,000円/3mクラスのケーブルを利用している人が多いのでは、と思っています。

今回はそんなケーブル利用者で、カナレの既製品に物足りなさを感じるけど、楽器屋のお兄さんが薦める3,000円/3mクラスは高い!と思っている…。
そんな節約派の貴方に、コスパの良いケーブルを提案します。

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自作ケーブル: MOGAMI2549+SWITCH CRAFT 280。


自作ケーブルを始める前に

まず、筆者は楽器用ケーブルを「シールド」と呼ぶ事に強い違和感があるので、表記を「ケーブル」で統一します。
ミュージシャンには「シールド」で通じるかもしれないですが、一般人の感覚では「シールド」と言われても何を指す用語なのか理解できません。
情報の伝達手段として機能しない言葉に、値打ちなど無いのですよ。

それでは、ケーブルの自作を始める前に押さえておきたい事を書いていきます。
以下の予備知識を身につける事で、貴方は高額の完成品ケーブルへの興味や物欲、散財のリスクを回避し、オーディオマニア化を抑制する事ができるでしょう。

基本はサウンドハウスで買う

自作ケーブルの部材は、サウンドハウスで買うのがオススメです。
理由は、安いからです!
コレ、重要です。
都会でもっと安く買えるオーディオ屋が近所にあるなら話は別ですが、筆者のようなド田舎だとサウンドハウスの通販一択です。

用意するもの

自作ケーブルを製作する為に必要な工具、資材は以下の通りです。

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まぁ、ザックリと。

はんだゴテはダイソーの400〜500円のモノや、中学校の家庭科の授業で工作したモノでもOKです。
ただし、ギターの配線をやりたい場合は、もう少し優秀なはんだゴテに投資したいところ。
ストリングストリッパーはペンチやカッター等を駆使して代用できますが、今後自作ケーブルを続けていく場合は必須だと思います。
作業効率と仕上がりに大きな差が出ます。

ハンダや熱収縮チューブはサウンドハウスで買ってしまうのがオススメ。
筆者が買ったのは以下の2つです。

参考: サウンドハウス(2021/02/20現在)

品目 品名 価格
ハンダ FERNANDES
KESTER 44(1.5m)
275円
熱収縮
チューブ
住友電工ポリマー
SUMITUBE F 8Φ(1m)
220円

ハンダは楽器用として一般的なKESTER 44を選んでおけば良いと思います。
「ハンダで音が変わる!」とか言って拘り出すとオーディオマニアのようでキモいですが、ダイソーの電子工作用ハンダでは何となく…、そんな人は迷わずKESTER 44を選んでおきましょう。
熱収縮チューブとライターは、アンフェノールやノイトリックのプラグ(ゴムブッシュ付き)を使うなら不要です。
マイナスドライバー(極細)は、編み込みのシールド線をほぐす為に使用するので、編み込まれていないモガミやCAJの場合は不要です。

オーディオマニアには関わらない

コレも何気に重要ではないでしょうか?
ハイ、筆者は人種差別も普通にやりますよ。
オーディオマニアとは音響機材を対象とした買い物依存症の一種であり、その患者を指します。
関わらなければ無害な個体が多いですが、常識的な感覚から外れたキヂガイであり、彼らに感化されると危険です。
自作ケーブル=コスパ重視ハズが、電線病というケーブルのドロ沼にハマる可能性が出てくる訳です。

モニタースピーカーやオーディオインターフェース、ヘッドホン。
日々コレらの機材に接し、その商品情報の洪水を浴び、物欲を刺激されるDTM愛好家は、オーディオマニアと紙一重という事を忘れてはいけません。
ボーナスを溶かしてGenelecのスピーカー、RMEオーディオインターフェースを買おうとしていませんか?
ヘッドホン、既に2〜3個持っているのに新しいモノを買おうとしていませんか?
良い音を追求するあまり、知らず知らずのうちに金銭感覚が狂う点は全く同じなのですね…。
少なくとも、関心のない人からすれば、DTM愛好家とオーディオマニアの区別は非常に困難です。
ついでに、彼らに言わせればRMEベリンガーも同じだし、Genelecも家電の1,000円ラジオも等しく「爆音を吐く粗大ゴミ」です。

そして、この記事の主役であるケーブルは、弦やピックと同様、消耗品に分類されます。
高額なケーブルへの投資は、本来であれば主要な機材を妥協の無いレベルで揃えた人が、最後の追い込みとして行う「金持ちの道楽」です。
我々庶民は深入りせず、カナレやモガミで妥協し、本来の目的である楽曲の構想や楽器の練習などに時間を割くべきでしょう。
DTM趣味層の音楽生活において、ケーブルの締める割合は0.1パーセントに満たないと思ってOKなのですよ。


切り売りケーブルを選ぶ

まず、切り売りケーブルを選びます。
今回は楽器用として外径6mmを目安にしており、8mmクラスの極太ケーブルや、パッチケーブルに多用される4mmクラスは除外しています。

一般論として、ケーブルが長い程音質が劣化しますが、楽器→小型アンプ等の接続用途では短かすぎても不便です。
宅録用途であれば、2〜3mという場合が多いでしょう。
以下は切り売りされている代表的な製品です。
参考: サウンドハウス(2021/02/20現在)

品名 芯線 価格
MOGAMI 2524(1m) 1本 143円
MOGAMI 2549(1m) 2本 143円
MOGAMI 2534(1m) 4本 176円
CANARE GS-6(1m) 1本 198円
CANARE L4E6S(1m) 4本 110円
CAJ Guitar Cable(1m) 1本 352円
BELDEN 9778(1m) 1本 352円
BELDEN 9395(1m) 1本 385円
BELDEN 8412(1m) 2本 495円

個人的には、

  • 定番のCANARE(カナレ)
  • コスパMOGAMI(モガミ)
  • 耐久と味付けのBELDEN(ベルデン)
  • 売れる理由が分からないCAJ

と認識しています。
それでは、各社の製品をザックリと見ていきます。

CANARE(カナレ)

既製品ケーブルではコスパに優れ、愛用者も多い定番ケーブルがカナレです。
単純に「カナレの楽器用ケーブル」と言えば、1芯構造のGS-6を指します。
また、4芯構造ながらGS-6より大幅に安価なL4E6Sは、楽器ケーブルでも特にコスパを重視する層に人気があります。
ただし、L4E6Sは価格に比例してGS-6よりも外部ノイズを拾いやすい傾向にあるので、初心者は素直にGS-6を選ぶ方が無難です。

カナレのケーブルはシールド線がガチガチに編み込まれていて頑丈であり、製作の際にほぐす手間があります。
カナレはカラーケーブルも充実しており、用途別に色分けしたい場合にもオススメです。

MOGAMI(モガミ)

切り売りケーブルでは、カナレと人気を二分するのがモガミです。
具体的には、カナレのL4E6Sは眼中に無く、GS-6より安いケーブルを求める層からの支持が厚いです。
楽器用としては1芯の2524が多用され、用途や好みに応じて2芯の2549が選ばれる事もあります。
2534は4芯で前述の2つよりも単価が上がりますが、2524よりも音が太く、2549よりも低域が豊かです。
こちらはベルデン8412を淡白にしたようなケーブルが欲しい人にオススメです。

モガミのケーブルはシールド線がスパイラル状(編み込まれていない)なので、ほぐす手間が無く、作業性が良好です。
一方、カナレよりも耐久面で若干劣る印象があります。

BELDEN(ベルデン)

プロのミュージシャンやエンジニアにも愛用者が多いベルデンは、単価がカナレやモガミの2倍前後と高価であり、手を出し難いメーカーです。
楽器用として多用される同社のケーブルは主に3つで、個人的に

  • 8412(中低域強調、ローノイズ)→ベース、アコギ、ギター(クリーン)向け。
  • 9395(中高域強調)→ギター(歪み)向け。
  • 9778(高域強調)→音抜け重視の人向け?

といった目的で選んでいるイメージがありますね。
勿論エフェクター程ではないけど、同社はケーブルで積極的に味付けするような方針なのかも…。

ベルデンのケーブルは耐久性に優れていると思いますが、硬くて取り回しが悪く、ゴム臭がキツい印象があります。
何より高いし、コスパ重視の自作派が無理に選ぶ必要性を感じません。
あと、オカルト系のオーディオ屋がやたら8412を推しているので、筆者自身がベルデンアレルギーになっているのかも…。

CAJ(CUSTOM AUDIO JAPAN)

CAJのケーブルは音質に目立った癖が無いと言われ、製作時の作業性(シールド線が編み込まれていない)、取り回しの良さ(柔らかく巻き癖がつき難い)が評価されています。
単価がベルデンの1芯モノと同等に高価であり、モガミの主力の倍以上なので、コスパの悪さが目立ちます。
筆者個人の評価としては、かなり断線に弱い部類(EX-PRO並)だという事。
しかし、何故か一定の支持層がおり、国内では安定して売れている不思議なケーブルなのですよ…。

良くも悪くもデリケート(言い換えれば脆い)なケーブルなので、取り扱いが丁寧な人向けだと思います。
余談ですが、同社のオリジナルプラグは粗悪なので、完成品のケーブルを買うよりは切り売り自作がオススメ。


プラグを選ぶ

ケーブル本体を選んだ次は、プラグ(コネクター)です。
楽器用であれば、モノラル・フォンプラグから選んでいきます。
プラグはストレートとL型(90度曲がったタイプ)があるので、接続場所に合わせて選択します。

以下は自作で多用される(ケーブル外径6mmに合った)代表的な製品です。
参考: サウンドハウス(2021/02/20現在)です。

品名 価格 備考
SWITCH CRAFT 280 341円
SWITCH CRAFT 226 528円 L型
G&H BF2P-NNN 528円
G&H RF2P-NNN 638円 L型
AMPHENOL
ACPM-GN
242円
AMPHENOL
ACPM-RN
286円 L型
AMPHENOL
ACPM-GB-AU
286円 金メッキ
AMPHENOL
ACPM-RB-AU
330円 L型
金メッキ
NEUTRIK NP2X 363円
NEUTRIK NP2RX 440円 L型
NEUTRIK NP2X-B 473円 金メッキ
NEUTRIK NP2RX-B 495円 L型
金メッキ
REAN NYS224 220円
REAN NYS224G 264円 金メッキ
REAN NYS224S 308円 サイレント

基本として、定番のスイッチクラフト、コスパのアンフェノール、と覚えておけば間違いありません。
他には、L型は高い(スイッチクラフトは顕著)、金メッキ仕様は耐久性が向上する(ニッケル比較)、といった点をおさえておきます。
それでは、各社の製品をザックリと見ていきます。

SWITCH CRAFT(スイッチクラフト)

竿モノのジャックはスイッチクラフト製が多いので、メーカーを揃える事でガタツキが殆どなく、容易に抜けない。
この安心感から、楽器用ケーブルのプラグとしては業界標準となっています。
実際に、スイッチクラフトの音に慣れ親しんだ人は多く、定番としての地位が揺らぐ事はありません。
作業性や耐久性も申し分なく、初心者には真っ先にオススメしたいメーカーです。

欠点はストレート型のプラグが短く、舟形ジャックから抜く際に苦労する事。
競合他社よりもL型プラグの価格が高い事、くらいです。

AMPHENOL(アンフェノール)

一見すると後述のノイトリックに似ていますが、より小型軽量で価格も抑えられています。
構造上、熱収縮チューブも要らないので、スイッチクラフトよりもコストを重視する場合の最有力な選択肢です。
特に、L型プラグはスイッチクラフト製よりも大幅に安く、金メッキ仕様もノイトリック製より安価に入手できます。
カナレやCAJのオリジナルプラグよりも、スイッチクラフト製ジャックに対してガタが無く、耐久性や音質も標準的で問題はありません。

G&H

DTM趣味層の自作では馴染みの薄いG&Hですが、海外の某ぼったくりケーブルにも採用されるなど、米国では比較的メジャーなメーカーらしいです。
見た目からも想像できるようにスイッチクラフト系の音質、との事ですが、情報も少なく、使用事例も少なく、困った事に価格がクソ高い…。
少数派ですが、スイッチクラフトでは面白みが無い!というタイプの人が手を出す傾向があります。

NEUTRIK(ノイトリック)

おそらく、音響機器全てを対象としたプラグ/コネクターの市場において、最もシェアが大きいと思われるメーカーです。
楽器用ケーブルのプラグではスイッチクラフトと人気を二分し、5,000円/3mクラス以上の既製品ケーブルでも採用例があります。
大手メーカーらしく、金メッキ仕様やサイレントプラグなど、ラインナップも充実していますね…。

同社のプラグは長さがあり、ストラトの舟形ジャックから抜きやすい点も魅力。
スイッチクラフト系に慣れた人には個性的な造りに感じられますが、作業性も悪くないし、耐久性も問題ありません。
音質は良くも悪くも淡白な感じで、楽器のプレイヤーよりはエンジニア好みかな、と思います。

REAN(リアン)

リアンはノイトリック社の廉価ブランドという位置付け(Squier by fenderみたいなイメージ)です。
爆安サイレントプラグのNYS224Sが人気ですが、通常のプラグもアンフェノールを上回る安さです。
現時点でL型プラグは用意されていないようですが、L型が不要で特にコスパを重視する人はリアンで十分かもしれません。


ケーブルの繋ぎ方

楽器用として使われるケーブルは1芯のモノが多いですが、2芯(実質4芯も同様)のケーブルが使われる事もあります。
1芯は繋ぎ方がシンプルですが、2芯は選択肢が増えます。
ここでは作業を始める前に、ケーブルとプラグの接続方法を確認します。

1芯ケーブル

芯線をHOTに、シールド線をCOLDに繋ぎます。

1芯タイプはケーブルの構造上、これ以外の方法はありません。
ちなみにカナレGS-6やベルデン9395など、代表的な楽器用ケーブルの銘柄の多くは1芯構造です。

2芯ケーブル(標準): シングルコア

芯線片方をHOTに、もう片方の芯線はシールド線とまとめてCOLDに繋ぎます。

2芯ケーブルの標準的な繋ぎ方であり、モガミ2549やベルデン8412等は特別な理由無い限りこの方法を採用します。
モガミ2534やカナレL4E6Sのような4芯ケーブルも基本は同じで、色分けされた芯線を2本ずつ束にして同様の繋ぎ方をします(例: 芯線青1+青2=HOT、芯線白1+白2+アース線=COLD)。

2芯ケーブル(特殊): ダブルコア

2本の芯線をまとめてHOTに、シールド線をCOLDに繋ぎます。

前述のシングルコアに比べて「音が太く低域が出る」と言われますが、個人的にはもっさりして音抜けが悪いように感じます。
ギターで歪み主体だと、大抵の人は「コレは要らないな…」となりますね。
勿論、アコギやベース用途でこのタイプのケーブルを使う人もいますが、少数派です。
自作ケーブル初心者はやる必要無し、金と時間の無駄。

2芯ケーブル(特殊): セミバランス

方向性ケーブルと呼ばれ、前述のシングルコアのアンプ側でシールド線を切り落とした形です。
分かりやすく説明すると、

  • ギター側: 2芯の片方をHOT、もう片方とシールド線をCOLD。
  • アンプ側: 2芯の片方をHOT、もう片方をCOLD(シールド線は結線しない)。

です。

オーディオマニアと呼ばれる関わりたくない人種が、「ベルデンのケーブルは文字が読める向きで繋ぐと音が良い!」とか言ってるアレがそうなのかな…。
セミバランス〜」とか「アースループが何とか〜」とか、オカルト臭い用語が飛び交うのもこの繋ぎ方っぽい。
まぁ、筆者としては理論的にどうなっているか分からないし、学ぶ必要も無いですが…。
興味半分でノイズ対策目当てでコレにしたら、逆にノイズが増えたかも…(作り方が悪かった?)。
音質も、ダブルコアよりはマシなのか?程度で目立った変化は無いし、せっかくのシールド線を繋がないのは勿体ない(気がする)。
結論、最初から試す価値無し。


自作ケーブルの作成手順

今回はモガミ2549とスイッチクラフト280の組み合わせで3mの楽器用ケーブルを作ります。
2549は元々マイクケーブル(ローインピーダンス)用らしいですが、楽器ケーブルに流用するとクリアで元気な音質になるので、筆者はとても気に入っています。
では、少し分かりにくいですが、手順を写真付きで解説していきます。

はじめにやる事

(スイッチクラフトの場合ですが)まず、プラグのキャップと内部のプラスチックの筒、そして熱収縮チューブ(推奨/キャップより数cm長く切断)をケーブル本体に通しておきます。
誰もが1度は失敗し、痛い目に遭っているミスです。
くれぐれもお忘れないよう…。

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誰もが1度は経験するミス、忘れずに。

ちなみに、ノイトリックなどは最初に通しておく部品が多少違います。
スイッチクラフト以外のプラグを使う場合が、各社のマニュアルを参考にして下さい。

ケーブル本体の加工

次に、ケーブル本体を加工していきます。

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ケーブルの成形。

番号順に説明します。

  1. 外皮を剥ぐ(直下にシールド線を切らないように注意)。
  2. シールド線を解して芯線を出す(編み込みの場合は大変)。
  3. シールド線と芯線以外は除去。
  4. 芯線の片方(透明)の皮膜を根本から剥く。
  5. 4で剥いた芯線とシールド線をまとめる
  6. 残りの芯線(青)の先端を剥き、5で成形したシールド線も予備ハンダを行う。

あくまでベルデン8412やモガミ2549のような2芯タイプの方法なので、1芯タイプの場合は4と5は不要。
剥いた芯線とまとめたシールド線に直接ハンダを付けて下さい。
また、カナレL4E6Sやモガミ2534のような4芯タイプは、同色の芯線をまとめて(青2本と透明2本)他は同じです。

プラグとの接合

成形が済み、予備ハンダの付いた芯線とシールド線プラグにハンダ付けしていきます。

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プラグとの接合。

順を追って解説しますが、1は取り付け部分にケーブルを合わせる過程であり、本来なら前項の予備ハンダの前に入れるべきでした。

  1. 芯線とシールド線の長さ調整
  2. プラグの予備ハンダ(スリーブのみ)
  3. 芯線とシールド線のハンダ付け
  4. 熱収縮チューブによる皮膜→キャップの固定

ハンダ付けの順番は人それぞれですが、今回プラグだと、筆者はCOLD→HOTの順番です。
スイッチクラフトのHOTは穴が空いているので予備ハンダは付けず、芯線を通して引っ掛けてからハンダを流し込みます。
以上です(コレを両側で行います)。
L字型プラグや他社品も含め、モノラルフォンプラグは接点が2つなので、基本は皆同じです。


おわりに

筆者は昔、EX-PROのFAという国内プロミュージシャンに愛用者多数(らしい)と言われる身の丈に合わない価格のケーブルを買った事があります。
同じ長さでも、カナレの完成品とは比較にならず、ベルデン9395の完成品の倍近い価格でした。
ところが…お高級プロ仕様(笑)のEX-PROサマは数ヶ月で断線し、天に召されてしまいました(合掌)。
椅子で轢いたり、縄跳びした訳でもないのに!脆い!クソすぎる(泣。
他にも、オヤイデやプロビデンス、モンスターケーブルにLive Lineなど、高級なケーブルも買いましたが、今1つとして手元に残っていないのですよ。

前述の高価なケーブル達は、確かに音は変わるけど、同額で買えるエフェクター程変化がある訳ないし。
ケーブルによる変化って、同じ竿・同じ設定でケーブルだけ入れ替えて、モニターしている本人が気付くレベル(他人がブラインドテストで分かるレベルではない)だし。
結局は楽器業界が我々無知な素人から搾取し、利益を貪る為の商材にすぎないのでは、と思うようになりました。
もう「全部カナレで良いんじゃね?」ってなったのです。

でも、カナレの自社プラグはダサかったし、プラグだけでも変えようとサウンドハウスにアクセスしたのが自作ケーブルへの第一歩。
切り売りケーブルも、モガミはカナレより安い、ベルデンだって自作すれば完成品の半値だし。
プラグだってスイッチクラフトにアンフェノール、ノイトリックと組み合わせは自由。
(お気に入りの組み合わせを見つける)おみくじは、1回1,000円前後でやれる…。
そして沼にハマりかけたのですが、現在はモガミ2549とスイッチクラフトの組み合わせで落ち着いています。
このケーブルは製作費が約1,200円だし、3,000円未満でコレを超える完成品ケーブル(3mモノ)は見つからないと思います。
コスパ重視派なら、ケーブルは自作に限りますな…。